2012年度の展覧会
久保惣コレクション・東洋美術の名品 ー開館三十周年を迎えてー
平成24年4月8日(日)~5月27日(日)
本年度、当館は開館30周年を迎えます。これを記念して、美術館の開館当初の第一次久保惣コレクションの中から、日本、中国の書画、工芸品などの名品約40点を前期、後期に分けて展示し、久保惣コレクションの礎となっている作品を紹介します。
出陳作品一覧(PDF)鏡100面 ー久保惣コレクションの青銅鏡ー
平成24年6月9日(土)~7月29日(日)
久保惣コレクションの中で主要な作品分野の一つとなっている青銅鏡の陳列を行います。当館には第一次久保惣コレクションの重要文化財5点を含む日本と中国の鏡をはじめ、第二次、第三次久保惣コレクション等の作品もあわせ、270点余りの鏡が所蔵されています。この豊富なコレクションの中から100点を選んで陳列し、古代から近世にかけて製作された、中国と日本の様々な鏡の文様を鑑賞する機会とします。
出陳作品一覧(PDF)浮世絵版画 ー上方絵と長崎版画ー
平成24年8月11日(土)~9月23日(日)
第四次久保惣コレクションの中から、上方絵と長崎版画を展示します。上方で流行した合羽摺(かっぱずり)による版画を多く収蔵している点は、当館の浮世絵版画コレクションの特色の一つです。合羽摺を積極的に展示し、長崎版画とともに江戸絵とは異なる浮世絵版画の魅力を紹介します。来館者に好評を得ている摺り体験は体験用版画の図柄を3種類増やし、会期中の土日に開催します。鑑賞と摺り体験をあわせ、より来館者が楽しめる展覧会とします。
出陳作品一覧(PDF)美の宴(うたげ) ー東洋の古美術、印象派と古地図が織り成す珠玉の世界ー
平成24年10月14日(日)~12月2日(日)
開館30周年を記念し東洋美術を中心とした名品展を開催します。当館の特徴を語る上で欠くことができない国宝、重要文化財等の代表的な所蔵品を取り上げ、それらと対をなす、あるいは強い関連を持つ国内の博物館施設等に収蔵されている作品の出陳を仰ぎともに陳列を行います。相互の美的価値や芸術性が共鳴し、高め合い、美を競い合うような展示とします。また、平成21年度に受贈した第五次久保惣コレクションの古地図も初公開を行います。
出陳作品一覧(PDF)中国絵画の近代史 ー伝統とモダンー
平成24年12月16日(日)~12月24日(月・振)
平成25年1月5日(土)~2月3日(日)
当館が収集した20世紀の上海を舞台とした海上派(かいじょうは)の絵画と、林宗毅(はやしむねたけ)氏から寄贈された近代中国絵画<定静堂(ていせいどう)コレクション>は、中国絵画の伝統的な技法と西洋絵画の科学的な技法が出会い、中国絵画が斬新な画風を形成した軌跡を色濃くたどることができる作品群となっています。上海や北京をはじめ、広州などで制作された作品約40点を選び、近代中国絵画の個性豊かな世界を鑑賞していただける展示とします。
出陳作品一覧(PDF)やまと絵 ー歌と物語の世界へー
平成25年2月16日(土)~3月31日(日)
館蔵品の中から、平安時代以来の伝統的な絵画様式である「やまと絵」を取り上げ、歌仙絵(かせんえ)や和歌、縁起絵(えんぎえ)や物語絵など、歌と物語に着目して選び紹介します。とくに平成19年度以降の新規購入品を多く初出陳する機会とします。
出陳作品一覧(PDF)