2005年度の展覧会
美への誘い ー国宝・重文でたどる久保惣コレクションー
平成17年4月8日〜5月29日
第一次久保惣コレクションの日本と中国の書跡、絵画および工芸品の中なかから、国宝2点と重要文化財28点を中心として約40点を前・後期に分けて展示した。名品のもつ芸術性を紹介しながら解説パネルを置いて詳しい説明も補足した。
中国の近代絵画 ー定静堂コレクションの風景画ー
平成17年6月5日〜7月24日
平成12年に受贈した定静堂コレクションのなかから、山水を中心とする風景画にスポットをあてて47点を選び、展示した。
北斎の波 広重の雨 ー浮世絵版画の楽しみー
平成17年8月6日〜9月19日
平成16年度に受贈した第四次久保惣コレクション(久保恒彦父子コレクション)の浮世絵版画の中から、葛飾北斎の表現した波と、歌川広重の表現した雨に因んだ24件を展示した。季節、天候および時間によって変化する情景を一堂に鑑賞できるように構成した。会期中に浮世絵版画摺りの実演会を開催し、入館者に公開し、理解をはかった。
アニマルランド ー東アジアの美術に見る動物表現ー
平成17年10月2日〜11月27日
中国、朝鮮半島、日本の古代から近世にかけて作られた動物を表現した作品を集め、地域や時代によってどのような特色が観られるかをテーマとして企画された。動物を表した絵画や彫刻、動物文様が施された工芸品で構成された本展覧会は、これまでの当館の特別展にはなかった企画となっている。中国の作品として、獣面文様の青銅器、動物傭、石造彫刻、宋元時代の絵画など、朝鮮半島の作品として、高麗時代の磁器、朝鮮時代の木彫作品や絵画など、日本の作品として、動物文様のある銅鐸や動物形埴輪、猿や狐の狂言面、涅槃図、俵屋宗達の絵画など多彩な作品で構成した。国宝3点、重要文化財5点を含む208点を本館、新館の展示室を使って公開した。
茶の湯と煎茶 ー名器で楽しむ日本・中国の喫茶文化ー
平成17年12月10日〜平成18年1月29日
中国に興り、日本で受け継がれて展開する茶の湯文化について、茶の湯と煎茶の名器約72点を選んで展示し、器物を鑑賞しながら理解できるように紹介した。
源氏絵の華やぎ ー桃山時代の古典世界ー
平成18年2月21日〜3月31日
桃山時代に活躍したやまと絵の絵師と佐光吉筆の「源氏物語手鑑」から物語の主要場面50面を選んで展示した。あわせて源氏絵にちなんだ浮世絵版画も展示した。