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名物裂集古鑑
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作品名 | 名物裂集古鑑 (めいぶつぎれしゅうこかがみ ) |
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時代 | 江戸時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一組 |
解 説
名物裂の844片を折帖の表裏面に貼ったものである。表面には、金襴、銀襴を主とし、裏面には、印金、緞子、間道、紗、風通、毛織を貼っている。それらの裂片は、その形から、茶入れの袋の底や胴をほどいたものであったり、裁断した残余のものである。かなり小さいものまで腐心して収集し、茶方の名物裂のきまりごとを勘案しながら整理して貼っている。なかには、中国・明時代の金襴や緞子もあり、それらを模織した江戸時代のものが大半を占める。ペルシャやインドの絹織物も少し含まれている。末尾には、「文化十癸酉歳十一月吉祥日草間直道著之」の墨書と花押がある。また、裂の目録が備わっている。直道は、大坂の今橋で両替商を営み、茶道具に造詣の深い草間直方(1753-1831)の一族の人物と思われる。