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魚づくし 鰒とさより
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作品名 | 魚づくし 鰒とさより (さかなづくし あわびとさより) |
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作者名 | 歌川広重(うたがわひろしげ) |
時代 | 江戸時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 歌川広重 |
サイズ | 25.3×36.3cm |
解 説
歌川広重は風景画だけでなく花鳥画も得意とした。様々な花と鳥を大短冊判で製作している。魚尽くしというシリーズは、永寿堂西村屋与八版、山田屋庄次郎版、和泉屋市兵衛版など数種類が確認されている。
本図が含まれる永寿堂版は、数ある魚尽くしのシリーズの中で最初に制作され、狂歌帖に含まれる十図が一枚売りされたものである。広重が描く海産物に狂歌が一~三首配されている。
鮑の内側部分はぼかしにより外側は濃く、内側へ向かうほど薄くなっている。表側の殻部分に付着する海藻は墨と青色が重ね摺りされる。桃の花の花心は空摺りで表現されている。丁寧な摺りで制作されていることがわかる。
雲垣富士見 波に洗ひ磯の厳に/すりつけて鰒は/おのか玉をみかけり
三輪垣甘喜 献立のあはせさよりも/衣かへつまをぬきてそこしらへにける
これもまたちひさて/ならむ岩あひの/細きすきまの/あはびとる海士 千代垣素直