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青銅 菊花流水双鳥文鏡
作品名 | 青銅 菊花流水双鳥文鏡 (せいどう きっかりゅうすいそうちょうもんきょう ) |
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時代 | 鎌倉 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一面 |
サイズ | 直径11.4cm |
解 説
縁の外側はわずかに丸く、内傾し、縁内側は外傾し、縁の上面は幅広で水平に作る。この縁の形態は鎌倉時代の特徴となっている。手前に水波をあしらった土坡に菊花三株を大きく咲かせ、その花むらの中に二羽の雀を小さく飛ばす。小鏡ながら文様の彫りは深く、鋳上がりもすぐれ、類品中の佳作である。
型材の土が粗かったのか、無文部分の地の面にむらがあり、凸帯や縁内壁に型土を削った際のみだれが散見される。鈕から六方に見当線(鋳型につける下書きの線)の残痕が鋳出されている。見当線は型作りでの施文の際、文様をゆがまずに配置するための幾何学的な線引きをするものだが、このような絵画的な文様の場合どのような役割を果たしたかは定かではない。
文様面は古色を残しているが、鏡面は近時に研がれ、赤味をおびた真鍮近い地金の色が見える。