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青銅 「至元四年」双龍文鏡

作品名 青銅 「至元四年」双龍文鏡
(せいどう 「しげんよねん」そうりゅうもんきょう )
時代
制作年・年記・銘 銘「至元四年(1267)」
地域 国 中国
分野 美術
員数 一面
サイズ 直径22.5cm

解 説

二体の龍を鈕を挟んで横方向に大きく表し、その合間に雲文や蓮花、蓮葉、菊花などを配している。龍は戦国時代以来、鏡の文様に取り上げられ、唐時代以降は、一体を大きく表す図像が用いられるようになった。この元時代の龍の表現は、今日の龍の姿とほぼ変わらない形態になっている。顔はどう猛な表情に作り、右前足は頭上に振りかざし動きのある姿態をとる。元時代の陶磁器などに見られる龍文は、雲や海と組み合わせて表現されたものが多いが、蓮や菊などの植物文様が飾られているのが興味深い。文様面、鏡面ともに緑の錆に覆われているが、小さな傷によって地金が露出している箇所で黄色の金属色が認められる。鈕の周囲に凸線で至元四年と記され、この四文字の間に凹線で「長安」「高家」「製造」などの文字が鋳出されている。凹線で記されているのはこの鏡の製造者の屋号もしくは名前と思われる。

銘「至元四年(1267)」

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