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白玉 茶巾筒

作品名 白玉 茶巾筒
(はくぎょく ちゃきんづつ )
時代 清時代
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 高7.9cm

解 説

透光性のある白玉を用い、細長い円筒形の容器を作り出している。雷文を線彫りした長方形の突起を4つずつ左右に設け、まん中には羊に似た角をもつ獣文を彫りだしている。古代の青銅器に範をとったかのように見えるが、文様は簡略化されており定かではない。蓋の頂には蟹が彫出されており、その姿は実物に即して巧みにとらえられている。斑文のない玉質は清朗な趣が漂い、肌理がこまかいのであろう。器表は磨かれて、しっとりと美しい。煎茶の手前では小さい茶巾が用いられ、これを仕組む容器には、さまざまな見立てがあるようである。単なる容器としてではなく、鑑賞され、清時代の文物を学ぶ機会となっていた。蟹は甲羅があるところから、殿試(科挙の試験の最終段階、天使が保和殿において行う)の主席である一甲になぞらえて、吉祥として扱われた。

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