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堆朱 花文碗・托
作品名 | 堆朱 花文碗・托 (ついしゅ かもんわん・たく ) |
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時代 | 清時代 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一組 |
サイズ | 碗高4.0cm 托径13.6cm |
解 説
木胎に下地を施し、あつく朱漆をぬり重ねてから文様を彫り出した碗と托である。托は、中央に碗の圏足を受ける浅い凹みがあり、その周域を寿字の連続文が廻っている。その外周には牡丹と蝙蝠を交互に五つずつ布置している。牡丹と蝙蝠は富貴と福の象徴であり、寿字とともに福禄寿を願う吉祥文と解される。なかでも蝙蝠は五つを数えるので、五福捧寿の吉祥を意図したものと考えられる。碗は、四弁花の宝相華を大きく布置し、葉も宝相華の形式に則られている。碗と托とは施文が異なり、ごくわずかに朱の色調も異なるところから両者は後代に組み合わされたのであろう。碗の内壁には銀製の内貼りがあり、托の口布置にも銀製の覆輪が施されている。