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赤泥 湯罐
作品名 | 赤泥 湯罐 (せきでい とうかん ) |
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時代 | 清時代 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一口 |
サイズ | 高8.8cm |
解 説
炉の上にのせて湯を沸かす器で、日本の煎茶ではボーフラとも呼ばれる。実際に炭火にかけたことがあるようで、底には薄く煤が付着している。精製した陶土を用い、薄く轆轤挽きされており、注口や把手にも、細かい挽き跡が認められる。あたたかみのある赤褐色の土肌と、円満な姿とから、熟柿と呼ばれて用いられている。無釉陶の湯罐は、炉とともに、中国の南部、福建、広東省あたりから江戸時代後期、文政頃に伝わったとされる。いずれも、手慣れた作法の跡から、量産された日用器であろうことが想像される。