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白泥 三峯炉 「引動清風度山林」印
作品名 | 白泥 三峯炉 「引動清風度山林」印 (はくでい さんぽうろ 「いんどうせいふうどさんりん」いん ) |
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時代 | 清時代 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一基 |
サイズ | 高27.6cm |
解 説
細長い円筒形の炉の口部がわずかに外反して、三つの峯を形作るところから三峯炉と呼ばれている。三峯の頂から器内にむかって長方形の爪を付けており、この三つの爪が湯罐の外底を支えることとなる。胴のまん中には阿字形の風門をあけており、扇などで風をおくると、内部に仕組まれた、すのこ上の炭火のいきおいがよくなる。風門の上には「引動清風度山林」の二行字印を2つ押しているが、清風を引動して山林を渡るとは、文人あこがれの境地であり、江戸時代の煎茶人が好んだ字句である。白胎はぶ厚く、堅く焼き締まり、器肌はなめらかに磨かれている。外底は平たい。製作地は不明であるが、中国南部、福建省、広東省の作と伝えられており、福建省の一部では、白陶の炉の製作が現在も行われているという。山本梅逸(1783〜1856)の箱書がある。