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中国図
作品名 | 中国図 (ちゅうごくず ) |
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作者名 | ジェラルド・メルカトル、ヨドクス・ホンディウス(じぇらるど・めるかとる、よどくす・ほんでぃうす) |
時代 | 17世紀 |
制作年・年記・銘 | 1617年 |
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地域 国 | アムステルダム |
分野 | 美術 |
員数 | 1枚 |
サイズ | 32.0×46.0cm |
解 説
画面左側に中国大陸が広がり、その右側に日本が本州と四国、九州と列島を備えた形で表されている。北海道はまだ描かれていない。この日本の形状は、ティセラ型と呼ばれる。朝鮮半島はまだ半島ではなく、大陸に接しつつも独立した島の形で表現されている。上下に中国の船とヨーロッパの船がそれぞれ描かれており、上部の船は朱印船によく似た形をしており、下部の船はいわゆるガレオン船(16-18世紀頃にヨーロッパで使われた帆船)と考えて良いだろう。また、画面左端、中国大陸上には車輪のついた船のような乗り物が描かれている。乗り物の下には、この船がこの土地に住まう人々によって発明され、帆によって地上を自由自在に進むことができる車であることが記されている。この船については、後にスペイン人司教フアン・ゴンサーレス・デ・メンドーサの著した西アジアに関する大著「シナ大王国誌」(1585年初版)や、ミルトンの叙情詩「失楽園」(1663年初版)でも言及された。日本の右側には、磔にされ槍で突かれる人物の姿が描かれている。これは1597年に長崎で、豊臣秀吉の命によりキリスト教信者が磔の刑に処せられ、殺害された二十六聖人の大殉教について記述している。