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三彩 花文三脚盤

作品名 三彩 花文三脚盤
(さんさい かもんさんきゃくばん )
時代
地域 国 中国
分野 美術
員数 一器
サイズ 高5.4cm 口径24.4cm 

解 説

広く唐三彩の呼び名で知られている唐時代の陶器である。ここでは青、緑、黄が用いられているが、三彩は一般に多色というほどの意味である。使われている土は白く、そこに白化粧を施してから色釉と透明の釉薬をかけて焼く。白い土に白色を塗るのは、粘土に含まれた鉄分によって焼成後に赤みが出るのを防ぐためで、白化粧、釉薬のかけられていない外底面ではいくぶん土に赤みがでている。宝相華文を中央に雲文を周囲に配した文様は型押しによって付けられる。この形の盤は杯などをおくためのもので、青銅に同形品の例がある。唐三彩は墓に収めるための副葬品で実用されることはなく、この盤も実用の金属器からの写しであろう。縁に小さな傷があるが、後世の釉薬の剥がれや欠けではなく成形時、釉薬をかける前についた傷すなわち窯傷である。成形時の傷を気にせずに釉薬をかけて完成させてしまっているところにも副葬品らしい意識を見ることができる。

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