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青磁 神亭
作品名 | 青磁 神亭 (せいじ しんてい ) |
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時代 | 西晋 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一基 |
サイズ | 高43.2cm |
解 説
後漢時代の終わり頃、揚子江河口付近において、現在古越磁と呼ばれている青磁が製作され始める。土と釉薬の精度および焼成技術の向上によって、磁器としての完成度が高まった。本器は、古越磁特有の灰色がかった緑の釉色で釉薬の定着は、全体的にムラがあり、所々はがれて胎土が露わになっている。本品と同類のものが、三国時代から西晋にかけて(西暦3世紀〜4世紀頃)の墳墓から発見されており、死者を祀るための器物と考えられている。遺例はいずれも、壺の上に楼閣、人物群、動物および神獣群、小壺などがいっぱいに付されている。壺や鳥および楼閣は死者の魂を天上世界へ導く役割があると考えられている。様々な姿態の人物群は葬送儀礼を行っている場面と捉えることもできよう。壺上の人物や鳥などは手びねりによる成形で、側面に貼り付けられた人物、熊、龍、獣にのる人物などは、型を用いて作り出したものである。