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彩陶 円文双耳壺

作品名 彩陶 円文双耳壺
(さいとう えんもんそうじこ )
時代 新石器時代
地域 国 中国
分野 美術
員数 一口
サイズ 高40.8cm 口径15.0cm 

解 説

中国において原始的な焼物が作られるようになったのは、約八千年前と考えられており、顔料によって彩色された陶器は、約六千年前に出現している。彩陶は黄河中流域から上流にかけての地域、および江蘇省、山東省などで発見されており、形態および地域によって製作年代に差はあるが、約三千年以上にわたって作られた。本器は文様および形態から甘粛・仰韶文化(紀元前4000−同2000)の後半期に作られたものと考えられる。縄状にした粘土を輪積みにして全体の形を作り上げ、乾燥後、表面を石や骨などで磨き、彩色をして焼成する。顔料は鉱物から作り出し、液状にしたものを使って彩色した。首には網目文、上半部には幾何文様を描き入れた円文を大きく四個配する黒や赤の流暢な描線は、筆に類する道具が存在していたことを物語っている。このような大型の壺は穀物などの貯蔵用に使っていたと考えられ、地面に半ばを埋めて使用していた可能性も考えられる。

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