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青銅 奏楽文帯鉤

作品名 | 青銅 奏楽文帯鉤 (せいどう そうがくもんたいこう ) |
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時代 | 秦 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一点 |
サイズ | 長5.3cm |
解 説
帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
首を傾けて楽音に聞き入る人を中にして琴と笙を演奏する人が居る。小さくて印象は乱雑であるが、それぞれの人物の表情、衣服も精しく鋳造している。漢時代の青銅鏡には伯牙弾琴の図像があるが、中央の人はその図の鍾子期に近い。笙を吹く人の肘の前、琴の端に饅頭のように描かれているのは琴の絃の張りを調節する握りの部分である。裏面、柄の付け根に横方向の型目があり、柄を本体に鋳ついだ可能性がある。裏には鋳肌が放置されている。(江川淑夫氏寄贈品)