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青銅 騎驢人物形帯鉤

作品名 青銅 騎驢人物形帯鉤
(せいどう きろじんぶつがたたいこう )
時代 秦〜前漢
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 長7.0cm

解 説

 帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
 上層の緑錆を研磨して全体に褐色層を見せるようにし、驢馬の臀部などには黄色の地金がのぞいている。鉤の内面には往時の使用による摩滅が観察される。斜め前を向いた騎手は仮面を被ったような表現で、手綱をとっている。のりものは牛のように見えるが、角を欠き、馬具のありさまからも驢馬かと推測した。その驢馬の4脚や頭部の造作、人物の腕や脚の表現、いずれも粗雑で、粗雑さは驢馬のあごに熔接したような柄部の作りにも現れている。(江川淑夫氏寄贈品)

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