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青銅 獣形帯鉤

作品名 青銅 獣形帯鉤
(せいどう じゅうけいたいこう )
時代 戦国〜前漢
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 長4.3cm

解 説

 帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
 虎もしくは豹のような獣が柄を抱くような姿で、鉤面を形作っている。顔、足、胴は獣のしなやかな体の様子をよく表現したものといえる。半立体形もしくは丸彫の獣が帯鉤にからまる意匠は、戦国時代後期以降見られる。鈕は径1.6cmと、相対的に大きめな作りである。鈕の裏面から尾部にかけて型目が残っており、裏面は長方向(鉤首から鉤尾にかけての方向)左右に合わせる2個の型と表側1個の、最低3個の型で鋳造されたことが推測される。(江川淑夫氏寄贈品)

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