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響銅 軍持
作品名 | 響銅 軍持 (きょうどう ぐんじ ) |
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時代 | 唐 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一口 |
サイズ | 高37.2cm |
解 説
瓶の先端がストローのように細く、本体胴部の肩に蓋のついた口が備わる形をした水瓶。軍持という名称はサンスクリット語のクンディカーの音訳語で紀元前後の古代インドの器が原型となっている。東アジアに伝播し、中国、朝鮮、日本ではこの作品のような形態となって、仏教における供養具、僧侶の携行品などに使用された。器を水中に入れ肩の口から水を満たし、先端の細くなった口から注ぐという使用法であったと思われる。中国では、唐時代以降に遺品が多く青銅製のほか白磁や三彩でも作られている。この軍持は表面の錆のため、金属色や轆轤挽きの研磨痕が見て取りにくいが、薄造りの特徴から響銅器と推測される。肩が張り胴部に丸みをあまりもたせない形態から、唐時代でも中期以降の製作かと思われる。