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青銅 蟠龍文有蓋鼎
作品名 | 青銅 蟠龍文有蓋鼎 (せいどう ばんりゅうもんゆうがいてい ) |
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時代 | 春秋 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一口 |
サイズ | 高21.3cm |
解 説
蓋を備えた鼎で、蓋には三つの環形鈕が備わる。この鈕は蓋を開けて置くときに足の役割も果たす。本体の口部には蓋をかぶせるための、高さ1.3センチの縁が立ち上がっている。蟠龍文は小さな龍が渦巻き絡み合う状態の文様のことで、一本の角をもち大きく口を開けた龍が連続したパターンで蓋と本体の側面に細かく表されている。胴側面には縦方向にほほ等間隔の位置で三つの鋳型の合わせ目が残っており、底面にある円形の型目につながっている。
鼎は饕餮文を主体とした商時代、西周時代の重厚な造形から、春秋時代、戦国時代には器形や文様が大きく変化していく。この作品にも湾曲させた耳やくびれのある足などの器形や、細かな連続文様の形態など春秋時代後期から戦国時代前期頃の鼎の特徴を見ることができる。