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青銅 饕餮龍文觚

作品名 青銅 饕餮龍文觚
(せいどう とうてつりゅうもんこ )
時代
地域 国 中国
分野 美術
員数 一口
サイズ 高31.3cm 口径17.7cm 

解 説

商時代(紀元前16〜同11世紀頃)には、酒器、食器、楽器、武器などの青銅器が数多く作られていた。觚と通称されている器は、飲酒に用いられていたと考えられているが、当時の酒がどのようなもので、どのように飲器として使われていたかはっきりわかっていない。西周時代(紀元前11世紀〜同770年)には衰える器形で、本品は、商時代後期頃のものであろう。表面中央部と下部には、饕餮という獣形の神の顔を前後二面ずつ作り、ラッパ形に開く上部の付け根に龍がS字形に4体配され、これらの主文様を、小さな渦文がびっしり埋めている。饕餮を始めとする文様は、いずれも器の中身、および器が用いられる祭礼や儀礼の清浄を保つため、邪なものを払う目的をもっている。このような青銅器は、器物の厚さ分の隙間をあけた内型と外型を組み合わせ、そこに溶かした青銅を流し込んで作られている。表面の細かな文様は、外型に刻まれた凹凸が反転して鋳出される。

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