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備前 肩衝茶入 銘「今布袋」
作品名 | 備前 肩衝茶入 銘「今布袋」 (びぜん かたつきちゃいれ めい「いまほてい」 ) |
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時代 | 桃山時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一口 |
サイズ | 高7.5cm |
解 説
備前では、中世以来、甕、壷、すり鉢などの日用器をよくしたが、室町時代末頃から、その素朴な味わいが好まれて一部が転用されて茶湯で用いられるようになった。さらに、佗び茶が盛んになる桃山時代には、本品のような茶入などの茶器が多く作られるようになっていった。ゆるく衝いた肩、無雑作にひねり返した口縁、やや斜めむいた器側などは唐物写しというにとどまらず、佗び茶に適した作風がうかがえる。正面のくぼませた所は赤い火色が出現し、備前の土の味わいを濃くしている。また、縦横の箆目には強い作為がうかがえる。底には窯印であろうか、簡略な記号が彫られている。牙蓋1枚が添う。