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織部 ハジキ香合
作品名 | 織部 ハジキ香合 (おりべ はじきこうごう ) |
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時代 | 江戸時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一合 |
サイズ | 高4.8cm |
解 説
器体は、側壁の一部を強く押さえたり、甲をへこませたりして不整形につくられている。まん中で水平方向に二分し、内部を削り取り、合口部分をつくったものと思われる。別造の把手は弦を張った形になぞらえて、ハジキ(弾)の名が付けられた。二カ所に緑釉とそれ以外は、簡略な鉄絵が施されている。把手の上部の鉄絵は絞り染めの形のようであり、桃山から江戸時代にかけての流行が及んだのであろう。蓋から身にかけては、縦方向にいきおいよく、太細の変化をつけて、線描が施されており、見る者の想像をかきたてる。合口と畳付に胎があらわれている。桃山時代に登場する織部焼は、茶碗であれ、鉢皿類であれ、シンメトリーではない形、敢えて歪ませた形を志向した。当時、斬新の器が製作されている。また、鮮やかな緑釉とのびのびとした鉄絵も、人々の心をとらえて大流行した。この香合も小さいながらそのひとつである。