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七世片岡仁左右衛門の高師直

作品名 | 七世片岡仁左右衛門の高師直 (ななせいかたおかにざえもんのこうのもろなお ) |
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作者名 | 勝川春秀(かつかわはるひで) |
時代 | 江戸時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一枚 |
サイズ | 38.0×24.9cm |
解 説
勝川春英は俗称を磯田久次郎という。別号に九徳斎を持つ。勝川春章の門人で、安永七年(1778)に浮世絵界にデビューしたという。
本作は「仮名手本忠臣蔵」の敵役である高師直を描く。大きな素袍の両腕の所に高師直の家紋である五三の桐が描かれる。表情は垂れた眉毛と上目遣いの目に愛敬も感じられるが、白い歯を覗かせるロは卑屈な表情のようにも見える。衣裳に余分な皺を描かずに家紋を大きく描くことで、高師直の印象を強く与える一方、小さな顔の中に動きのある眉と目、口を措くことで、自然と表情に注目させる効果がある。 七世片岡仁左衛門は中絶していた片岡の名跡を名乗り、上方歌舞伎の重鎮となった。体形は肥満型であったといい、本図でも大柄の人物として措かれている。左下に明治時代に画商として活躍した林忠正の所蔵印が押される。