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蒔絵 桜鳥雲文棗
作品名 | 蒔絵 桜鳥雲文棗 (まきえ さくらとりくももんなつめ ) |
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時代 | 江戸時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一合 |
サイズ | 高7.8cm 径7.3cm |
解 説
黒漆地に金の平蒔絵の手法で、雲間に満開のしだれ桜と飛び交う鳥を、地を埋め尽くすかのように表している。雲の輪郭は近世の大和絵に顕著な形式で描かれており、よどみのない筆さばきが熟練のほどを示している。小さい桜花の点綴が繊細な感じをそなえているのも工人の技量によるものであろう。意匠全体の明快なはなやかさは桃山時代の気分を伝えるものであるが、しだれ桜の雰囲気は、もうすこし時代が降ってからの作風から生まれるように思われる。棗は、茶の湯で薄茶器として用いられる。