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風俗四季歌仙 水無月

作品名 風俗四季歌仙 水無月
(ふうぞくしきかせん みなづき )
作者名 鈴木春信(すずきはるのぶ)
時代 江戸時代
地域 国 日本
分野 美術
員数 一枚
サイズ 26.6×19.8cm

解 説

川沿いに設けられた床几に腰を掛け、湯飲み茶碗を持つ若い男。側に立つ女は手に持った団扇を男に向け、風を送っている。着物の裾からか細い足をわずかに見せるところに、振る舞いを気にしない幼さをわずかに残しているようである。会話の途中に何か気になることでも起こったかのように、二人が同じ方を見ている。吊るされた赤い提灯が夕べの風情を増す。川面には屋形船が行き交い、対岸にはそぞろ歩きの人が小さく措かれ、何気ない夕刻の一瞬を切り取ったかのような日常的で平和な光景である。上部の雲形に善かれた歌から水無月(旧暦六月)の夕涼みがテーマとわかる。「風俗四季歌仙 水無月 吹く風の川を涼しくよる浪の 立かへるやと心ちこそせね」

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