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青銅 「建武五年」半円方格重列神獣文鏡
指定 | 重要文化財 |
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作品名 | 青銅 「建武五年」半円方格重列神獣文鏡 (せいどう 「けんむごねん」はんえんほうかくじゅうれつしんじゅうもんきょう ) |
時代 | 南斉 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一面 |
サイズ | 直径24.2cm |
解 説
外縁から内区まで鏡全体が様々な文様で飾られている。外周に雲文を配し、その内側の文様帯には、空をかける車を牽く龍、仙人を乗せた亀、鳳凰に乗る仙人など時計方向に進む仙人、神獣が表されている。内区の外周には半円形と方格(正方形)を一つおきに並べ、半円の中には獣面文、方格の中には銘文が表されている。内区には白牙、鍾子期、東王父、西王母かと思われる神々、神獣が重列式に配されている。方格の中は「田」字形に区画し、一区画に一字ずつ文字をおさめており、細かな文字であることに加え錆などで判読が難しいが、その中に建武五年の紀年がある。建武という年号が、十六国時代の後趙と南北朝時代の南斉にあるが、鏡の形態や文様形式から南斉時代の製作の可能性が考えられる。また、文様の表面を観察すると仕上げの研磨痕が見られない箇所があり、銀白色の輝きをもつ青銅の質感からも、隋時代から唐時代初期頃の踏み返しによる製作の可能性も考慮すべきかと思われる。