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青銅 仙人四獣文鏡
作品名 | 青銅 仙人四獣文鏡 (せいどう せんにんしじゅうもんきょう ) |
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時代 | 後漢 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一面 |
サイズ | 直径21.5cm |
解 説
外周の平縁は内側に傾斜し、鋸歯文と文様帯があり、文様帯には、熊、九尾狐、鳥、獣などが表されている。内区には大きく、浮き彫り状に辟邪、青龍、朱雀、白虎が表されている。四神の一つ玄武が欠けている理由は定かではないが、代わりに辟邪が加わっている。仙人や四獣の造形は、厚みをとりながらも図像の輪郭は角張り、下地から一段高くなった胴体や足などの上面は丸みを使用せず平面的な作りになっている特徴がある。写実風な立体造形ではないが、大きく表された神獣には迫力が感じられる。前漢時代前期の文様に見られる方格規矩文鏡の特徴であった平縁と内区の構成、方格、神獣文の使用などの形態を引き継ぎながらも、様々な神獣を内区に細かく表す構成を避け、四体の神獣を大きく見せる表現に変化しており、後漢時代中期頃の製作と考えられる。河南省洛陽出土の伝来をもつ。