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滑石 建水
作品名 | 滑石 建水 (かっせき けんすい ) |
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時代 | 唐時代 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一口 |
サイズ | 高5.0cm 径13.6cm |
解 説
灰茶色、やや軟質の石。中国では唐時代に、この石を用いて数多くの器物が製作されている。石には、細かい斑があって唐時代に好まれたようである。斑文をいかし、比較的、厚目に削るのが唐時代の常法であった。本器は唐時代のこうした作器の傾向とは異なり、あまり斑がなく、しかも薄く削られている。穏やかな形姿とあいまって静かな趣のする器である。中国で何に用いられていたのかは不明である。この石は水気を帯びると、色、斑文がしっとりと美しい。それを知って、日本の煎茶人は建水として愛用したのであろう。