トップページ > デジタルミュージアム > 検索結果
青銅 人物文帯鉤
作品名 | 青銅 人物文帯鉤 (せいどう じんぶつもんたいこう ) |
---|---|
時代 | 秦 |
地域 国 | 中国 |
---|---|
分野 | 美術 |
員数 | 一点 |
サイズ | 長3.3cm |
解 説
帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
前漢時代の青銅坐俑に似た風俗の人物が胡坐している。その向かって左側の形象の意味がわからないが、雲気に乗った仙人の図像であろうか。造形は精しく、鋳あがりも鮮鋭であるが、裏は鋳肌のままで、地金はやや粗い。これも秦時代の象形帯鉤と同系の作品で、襟鉤として用いたとも考えられる。(江川淑夫氏寄贈品)