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青銅鍍金玻璃象嵌 人物形帯鉤

作品名 青銅鍍金玻璃象嵌 人物形帯鉤
(せいどうときんはりぞうがん じんぶつがたたいこう )
時代 明〜清
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 長7.4cm

解 説

 帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
 頭髪と顔面は秦時代の特徴を示している。袖をまくって力んだ姿は舞踏か格闘を表現したのだろうか。胸にある逆三角形の象嵌に特別な意味が託されていたのであろう。そのガラスの象嵌は表層を失っているが、残った部分は原初のものとおもわれる。この人は何かをくわえているのか、またはあごひげのひょうげんであろうか、表情とあわせて異様の印象がある。柄部は別造りしたものを接合したことが明らかであるが、鋳つなぎをしたか熔接かも判断できない。脚部に残る鑢目はいかにも秦漢時代のもの造りらしい。(江川淑夫氏寄贈品)

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