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青銅金緑松石象嵌 雲気文琴形帯鉤

作品名 青銅金緑松石象嵌 雲気文琴形帯鉤
(せいどうきんりょくしょうせきぞうがん うんきもんことがたたいこう )
時代 戦国
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 長12.9cm

解 説

 帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
 文様は菱円文の系統とも見えるが、細部の文様描写から雲気文とした。強く錆に侵されていた遺物の表層を丁寧に除去し、かつての円文の部分に緑松石を嵌入し、少し金も補ったようで、その時もとの文様に改変があったのかもしれない。尾部に削り痕が認められ、柄に対して鉤面が短いようである。折れていたか、腐食がきつかったか、のちに短く整えたと見える。(江川淑夫氏寄贈品)

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