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鉄金銀象嵌 菱円文琵琶形帯鉤
作品名 | 鉄金銀象嵌 菱円文琵琶形帯鉤 (てつきんぎんぞうがん ひしえんもんびわがたたいこう ) |
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時代 | 戦国 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一点 |
サイズ | 長17.2cm |
解 説
帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
菱円文をもつやや細身の琵琶形帯鉤で、鉄製の作品である。金板と銀糸が象嵌されているが、嵌溝を鋳出しておいたのか、彫刻したのか、残痕だけでは明らかにできない。このような形式の鉄製品は中原の製作なのだろう。全体は3片に折れており、柄から鉤首にかけては別の遺物の部分を部分を併合したようで、この部分は青銅製である。鈕とその鈕柱はなくなっている。(江川淑夫氏寄贈品)