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青銅鍍金 絡獣形帯鉤

作品名 青銅鍍金 絡獣形帯鉤
(せいどうときん らくじゅうがたたいこう )
時代 戦国〜前漢
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 長19.9cm

解 説

 帯鉤は帯留め(ベルトバックル)として使用されたもので、戦国時代から漢時代にかけて数多く製作されている。先端の鉤首(フック状の部分)と鉤面(文様が表される本体部分)の裏面にある鈕(茸形をした突起)を、帯(ベルト)の両端に設けた孔に引っ掛けて装着した。
 2匹の獣が絡む姿を透かし彫り状に表わしている。鉤面尾部に頭が位置する獣は四本の足をもち、もう1匹の胴や自身の尾を掴んでいる。もう1匹の獣は鉤首が頭になって柄から鉤面にかけて体が続いている。こちらの獣には足はない。共に背には縦方向の筋が作られ、尾は節状になっている。2匹が上下に絡む構成や獣頭や爪などの細部表現からは、戦国〜前漢時代の造形性の高さが窺える。鈕は鉤面裏の中程の位置に付き、鈕柱は太めの作りである。鍍金は裏面にも施されている。(江川淑夫氏寄贈品)

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