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銀 牡丹文壺

作品名 | 銀 牡丹文壺 (ぎん ぼたんもんこ ) |
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時代 | 宋 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一口 |
サイズ | 高6.4cm |
解 説
唐時代に盛んになった銀器製作は、引き続き宋時代にも飲食器、日常生活器などにわたって製作が行われた。宋時代の墳墓や窖蔵(財産を戦乱等から守るため埋め隠すこと)などから発見される銀器は、当時の人々の豊かな生活を思い起こさせてくれる。類品が浙江省の南宋時代の墳墓から発見されており、化粧道具とともに盒に納められていたことから何らかの化粧品を入れていた壺と思われる。元は蓋が備わっていた可能性がある。全面に牡丹文が写実風の描写で刻まれている。牡丹の花、葉、茎は、輪郭線を太目に線刻し、花弁や葉の脈は非常に細い線で刻んでいる。銀の器壁は薄く、表面に刻まれた線が裏面に凸線として浮き出している。口部は強度を持たせるため、外側に折り返しを施している。