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青銅鍍金 龍

作品名 青銅鍍金 龍
(せいどうときん りゅう )
時代 後漢
地域 国 中国
分野 美術
員数 一基
サイズ 高4.6cm

解 説

 ごく小さな龍の像で、片膝を立て顔を横に向けた姿に作られている。背面の上半部は平滑に作られ枘が設けられていることから、何らかの器の足として作られたものと推測される。漢時代の鼎など足を備える器には、熊など動物を意匠化した例が見られ、この龍の場合、全高が低いことから足が短めに作られる温酒尊に付けてあった可能性が考えられる。背面の枘は器の本体に埋め込み接合するために使用されたのであろう。左足は膝をつき、右足は立て膝をするポーズは器を支えようとしている姿と見ることができよう。小さいながらも整った作りで、特に牙を備えた開いた口をはじめ、目、眉、耳、角などの顔の造形は、優れた作ゆきを見せている。足部にこれだけの手をかけていた完形品はさぞかし豪華な器であったことと思われる。

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