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青銅 虎ジュン(ジュン:画像に漢字表記)

作品名 | 青銅 虎ジュン(ジュン:画像に漢字表記) (せいどう こじゅん ) |
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時代 | 戦国 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一器 |
サイズ | 高52.1cm |
解 説
ジュン(漢字は画像記載の名称を参照)は鐘のように打ち鳴らす楽器という意味で、上面に虎の形が取り付けられていることから虎ジュンと呼称される。ただし、この名称は後世に名付けられたもので、当時の名称は明らかではない。器形は鐘のように下部は底がなく上方に向けて空洞になっている。また、横断面が楕円形をしているのも虎ジュンの特徴となっている。虎形が付く上面は平面に作られ、周囲に外方向に張り出す縁がある。ちなみに、類品にはこの作品よりも小型のものある。吊り下げて叩く楽器であれば虎は吊り具と見ることができるが、吊った時に重みのかかる虎の胴中央が下方に湾曲している形が用途に合わない。ただ、前足付け根付近と後足付け根付近とで二カ所に吊り紐をかける可能性もあったかもしれない。また、現代の東南アジアから中国南方では、この器を横向きにし別の銅製太鼓とあわせて共鳴器として使用しており、その用法であれば虎形は把手に使用されることになる。またこの用法では上部の鍔状の縁の下にあるくびれは紐をかける部位となる。戦国時代、漢時代の類品が、貴州省など中国南方で発見されている。