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青銅透彫 チ文鳥脚カ(チ・カ:画像に漢字表記)

作品名 青銅透彫 チ文鳥脚カ(チ・カ:画像に漢字表記)
(せいどうすかしぼり ちもんちょうきゃくか )
時代 春秋
地域 国 中国
分野 美術
員数 一口
サイズ 高10.5cm 長20.7cm  

解 説

青銅器の鋳造は商時代(紀元前16〜同11世紀頃)に、飛濯的に高まり、戦国時代(紀元前475〜同221)に至って鍍金や象嵌を始めとする新たな技術を駆使した多様な器物が作られるようになる。蓋と本体の把手にみられる、透かし彫り状の装飾および器体の薄さは、戦国時代の高度な鋳造技術の一端をうかがわせる。把手の複雑で細かな作りは、蝋型を用いた鋳造の可能性も考えられる。調理品を個人用に盛りわけるのに使われた食器と考えられる。<ち>は龍に似た神獣で、蓋と本体の把手の装飾として数匹がからみあった形姿で表わされている。脚は獣形でくちばしを備えて鳥に近いが、頭に二本の角をもち、体は人に近い。このような獣の姿は商時代から続いてきた造形に、北方や南方の影響が加味されて生まれたと考えられる。(<ち>と<か>の漢字表記は画像内に表示されています。)

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