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秋園叢趣図

作品名 | 秋園叢趣図 (しゅうえんそうしゅず ) |
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作者名 | 程璋(ていしょう) |
時代 | 中華民国時代 |
制作年・年記・銘 | 1919年 |
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地域 国 | 中国 |
分野 | 美術 |
員数 | 一幅 |
サイズ | 99.1×49.3cm |
解 説
程璋(Cheng Zhang 1869-1938)は、安徽省休寧の出身で、字を瑶笙(ようしょう)という。初め、没骨(もっこつ)法による花卉(かき)を巧みにしたが、後には明暗・透視・写生といった西洋画の技法を取り入れ、賦彩(ふさい)や構図などに新生面を開いた。朝顔の葉にとまった蜂を上方から狙う蟷螂(かまきり)。垣根越しには猫がそれを窺う。三者の連鎖を意図的に強調した構図、樹木の幹や枝葉には勢いのある粗い筆致を用い、猫のふさふさした毛を絵の具のにじみを活かして写生風にとらえるなど、描写に変化を加え、朝顔の青色の放つ鮮烈な印象が一体となって、秋の叢で展開されるありふれた出来事に新鮮な興味を添えている。