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十王経図巻
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指定 | 重要文化財 |
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作品名 | 十王経図巻 (じゅうおうきょうずかん ) |
時代 | 五代〜北宋 |
制作年・年記・銘 | 辛未二年(911または971)奥書 |
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地域 国 | 中国 |
分野 | 美術 |
員数 | 一巻 |
サイズ | 29.0×682.1cm |
解 説
冥界で亡者の生前の罪業を裁く十人の裁判官を十王という。初七日から三周忌にいたるまでの、冥府における十王による裁きの有様が、釈迦如来を中心とした十王列坐像に始まり、『預修十王生七経』(十王経)の経文とともに順に表わされる。また巻頭に『仏説地蔵菩薩経』が備わり、他本には類を見ない構成となっている。巻末の年記から、五代の乾化元年(911)、あるいは北宋の開宝4年(971)の制作が推定される。経文の手慣れた筆致、類型的な人物表現、淡雅な彩色などからは、この種の経巻が、冥府や地蔵に対する信仰と結びつき流行するなかで、人々の求めに応じて量産されたものであることを推測させる。敦煌出土と伝えられる。