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シナ図(日本を含む)

作品名 シナ図(日本を含む)
(しなず(にほんをふくむ) )
作者名 ルドヴィコ・ジョルジオ、アブラハム・オルテリウス(るどゔぃこ・じょるじお、あぶらはむ・おるてりうす/Ludovico Giorgio, Abraham Ortelius)
時代 16世紀
制作年・年記・銘 1584年
地域 国 アントウェルペン
分野 美術
員数 1枚
サイズ 36.0×46.0cm

解 説

オルテリウス編集による地図帳『世界の舞台』に、1584年以降に加えられた中国図である。この地図帳に日本の地図が単独で追加されるまでには、さらに後の1595年を待たねばならない。本図は、地図右側を北、地図下側を東として描かれている。地図の中心、黄色に塗られた地域が中国である。その内陸側、山と山の間を赤く塗ることで示される道は、万里の長城である。傍らには、「中国の国王が韃靼人の侵攻を防ぐために築いた」という意味の説明が付されている。これが世界で初めて地図に書かれた万里の長城である。万里の長城の右側、地図の方角では北に当たる地域に描かれている複数のテントは、韃靼人の住居を示している。中国の東側、地図においては下部に、日本が描かれる。本州を表す大きな島と、九州と思われる島、それを取り囲む小さな島が描かれる。九州の北に当たる位置に博多(Facata)、本州の中程にはMeaco(みやこ=都)や、Minas de plata(銀山。おそらく石見銀山を示すのであろう)の文字が見て取れる。また、堺(Sacay)の地名は、西洋の地図ではおそらくはじめて書き込まれている。

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