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半球世界図
作品名 | 半球世界図 (はんきゅうせかいず ) |
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作者名 | ルイ・ルナール(RENARD, Lois) |
時代 | 18世紀 |
制作年・年記・銘 | 1715年 |
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地域 国 | アムステルダム |
分野 | 美術 |
員数 | 1枚 |
サイズ | 26.0×42.5cm |
解 説
ギリシャ神話に登場する巨人アトラスが地球を背負う姿が描かれている。アトラスは天空を支える者と考えられていたが、この地図では天球のかわりに地球を背負っている。背中の地図には、北極点を中心とし、北半球から南半球が描かれている。1595年、メルカトルは107図からなる地図帳を完成させた。地図帳が完成したとき、メルカトルは既にこの世の人ではなかったが、彼の息子たちはその遺志を汲んでこの地図帳を「アトラス」と名付けたため、この本の出版以降、地図はひろく「アトラス」と呼ばれるようになった。アトラスにはふたつの意味があり、ひとつは天文学者、もうひとつはギリシャ神話に登場する巨人アトラスの名前である。古代より人間は世界がアトラスのような巨人、亀や象によって支えられていると想像してきたが、その偉大なる空想と地理学の目覚ましい発展により明らかにされつつあった現実が混ざり合った世界観が表現されている。