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アジア新描図
作品名 | アジア新描図 (あじあしんびょうず ) |
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作者名 | ウィレム・ヤンソン(ブラウ)(うぃれむ・やんそん(ぶらう)) |
時代 | 17世紀 |
制作年・年記・銘 | 1640年頃 |
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地域 国 | アムステルダム |
分野 | 美術 |
員数 | 1枚 |
サイズ | 41.0×55.0cm |
解 説
アムステルダムの地図製作者ウィレム・ヤンソン(1571-1638)は、1620年代からブラウと名乗り始める。彼は同じく地図製作者のヤン・ヤンソン(1588-1664)からホンディウスの原版の一部を譲り受け、新しい世界地図帳の完成を目指した。譲り受けた版に装飾や新しい地理情報を付け加えることに注力し、1631年に地図帳『A.オルテリウスの舞台およびG.メルカトルのアトラスの補遺』 (Blaeu Willem Janszoon, Appendix Theatri A. Ortelii et Atlantis G. Mercatoris)を刊行した。このアジア図は、1635年に発行の2巻組の地図帳に含まれている。
ウィレム・ヤンソン(ブラウ)の地図の特徴は、なによりその装飾である。本作でもその魅力は遺憾なく発揮された。上部にはアジアの主要都市の風景、左右にはアジア地域の民族とその服装が描かれている。上左からスリランカのキャンディ、カリカット、ゴア、ダマスカス、エルサレム、ホルムズ、バンテン(西バタヴィア)、アデン(イエメン)、マカオ。右上からマラーティー人、不明、シナ人、ロシア人、タルタリア人、左上からシリア人、アラブ人、アルメニア人、ムガール人、スマトラ人。人物はひと枠にふたりの組み合わせで描かれ、ポーズもさまざまである。