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『地理学』
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作品名 | 『地理学』 (ちりがく ) |
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作者名 | プトレマイオス(ぷとれまいおす) |
時代 | 15世紀 |
制作年・年記・銘 | 1478年 |
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地域 国 | ローマ |
分野 | 美術 |
員数 | 1冊のうち |
サイズ | 40.4×28.8cm |
解 説
プトレマイオスは種々の旅行記などを参考に都市の緯度と経度を算出しリストを作成した。経度0は伝説の島とされた幸福諸島(現在のカナリア諸島)を充てた。
プトレマイオスが著した『地理学』は、地球球体説を基盤としたため中世西ヨーロッパでは顧みられず、原本は失われてしまったが、写本が東ローマからアラブ世界に伝わり、15世紀のルネッサンス期に復刊されはじめた。
フィレンツェに将来された『地理学』は、ギリシア語からラテン語訳され1406年に書名を『宇宙誌』として、後に教皇アレクサンデル5世に献呈された。 15世紀後半に復刊されたプトレマイオスの『地理学』は7点を数え、1478年刊のローマ版は、1475年に文字のみで最初に出版されたヴェネツィア版、1477年出版の地図を備えたボローニャ版の次にあたる。
本館所蔵のローマ版は、地図を備えたボローニャ版よりも都市図、山脈、波などに絵画的表現が見られなくなり、海洋は点線のみで処理されるなど地理書としての表現を強めている。