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蒔絵 柳雲桐文棗
作品名 | 蒔絵 柳雲桐文棗 (まきえ やなぎくもきりもんなつめ ) |
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時代 | 江戸時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一合 |
サイズ | 高9.1cm 径9.2cm |
解 説
黒漆地に金の平蒔絵の手法で、しだれ柳を蓋甲から身のなかほどまで配し、身の裾には市松模様の土坡(?)とそのなかに桐紋を置いている。また、瑞雲を2カ所に配置している。いずれも桃山時代に蒔絵そのほかの工芸意匠としてよく見かけるものである。桐紋のおおらかさは桃山時代の形式を伝えている。しだれ柳の葉の一枚一枚は大きさと形にばらつきがあるので下絵もなしに描いたことと思われるが、下絵があっては柳のやわらかさが表しにくいのであろう。下絵にこだわっていないことは、桐紋の葉脈にもあらわれている。平蒔絵の棗は桃山時代から江戸時代にかけて量産され、人気を博した。金粉の下に赤く見えるのは 、文様を描く絵漆の色である。 金色を明るく見せるのに効果がある。