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玉 獣面文ソウ(ソウ:画像に漢字表記)

作品名 玉 獣面文ソウ(ソウ:画像に漢字表記)
(ぎょく じゅうめんもんそう )
時代 新石器時代
地域 国 中国
分野 美術
員数 一点
サイズ 高27.0cm  

解 説

中国では、新石器時代の埋葬遺址が数多く発見されている。披葬者の傍らから数点、多いときは数十点の玉器が伴出する。そのことから、玉器の祭祀的性質と、被葬者の高い身分が説明される。<そう>という名は、後世、名付けられた名称で、新石器時代にどのように呼ばれていたかは不明である。また、用途に関しても祭祀にかかわりのあることは間違いないが、具体的な使用状況については、よくわかっていない。<そう>は、方形と円形を組み合わせ、中心に穴が通じている形をしたものをいい、このように長いものと、幅より長さが短いものがある。古い書物には円形は天を表し、方形は地を表し天地の神を祭る器と解説されることがあり、また、穴に茅かやをたばねてたて、神のよりしろとしたとも考えられている。四隅には九段に分割した、直線と円の刻線文様がある。これは方形の角を中心として、二つの目と、二本の直線による口で構成される神獣の顔である。極度に抽象化された造形である。細密な刻線で神獣が描さ込まれたものが、新石器時代にあり、それらと比べ、簡略化した文様をもつ、本品は、この時代の中でもいくぶん下る頃の製作であろうと思わる。石質、形態から新石器時代、揚子江下流で栄えた良渚文化期に属するものであろう。(<そう>の漢字表記は、画像内に表記されています。)

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