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青銅鍍金 捧山人物像
作品名 | 青銅鍍金 捧山人物像 (せいどうときん ほうざんじんぶつぞう ) |
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時代 | 唐 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一躯 |
サイズ | 高7.0cm |
解 説
片膝をたてて坐る人物が頭に岩山を載せ右手で支えている。岩山は三つの尖った峰から成り、盤の上に載っている。人物は頸に連珠の飾りをつけ、上半身は衣をつけず、天衣が腕にからみ腰下まで垂下がる。底部は楕円形の盤状で、外底面は平滑になっている。山を象徴する神を表現したもので、本尊の回りに配される天部の一つとして作られた像であろう。小形の青銅(鍍金)製の仏像には、如来や菩薩を基台の中心に据え、その周囲に比丘像や金剛力士、天王などの天部像、獅子などを配し一組として作られたものがある。別々に作り、組み立てて作られたそのような作品は、完形品で残った例は少なく、個々の像が単独で発見されることが多い。比丘像や天部像に比べ、この種の像は遺例が少なく珍しい。頭上の岩山部分は黒色を呈し、当初より鍍金が施されていなかった可能性があり、彩色が施されていたのかもしれない。