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青銅 戈
作品名 | 青銅 戈 (せいどう か ) |
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時代 | 戦国 |
地域 国 | 中国 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一点 |
サイズ | 長25.0cm |
解 説
戈は、長い柄をともなった、突き刺し、斬るという機能をもつ武器で、特に頸をねらうことで戒力を発揮した。柄は中国での出土資料によると1.5メートルから4メートル程の長さをもっていた。本品は柄の先に鈎形に取り付けられていた戈の一部で、柄は失われている。T字形の右横部分を柄に垂直に差し込み、縦部の3個の穴に紐を通し柄と固定した。出土資料の数や、絵画資料から当時戦闘に多用されていたことが分かる。T字形の左先端で、突き刺し、その内側には刃が付けられており、斬ることも可能であった。柄に対して鉤状になっているのは敵を引っ掛け、引き寄せるためで、斬る効力をあげるため刃の角度は90度よりいくぶん広めになっている。青銅の地金は生きており、刃は現在も鋭さをもっている。儀式用もしくは、副葬品として、実用向けでない戈もあるが、本品は実際の戦闘で使用可能であったと思われ、戦国時代の武器性能の高さをよく伝えている。