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歌仙歌合
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指定 | 国宝 |
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作品名 | 歌仙歌合 (かせんうたあわせ ) |
時代 | 平安時代 |
地域 国 | 日本 |
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分野 | 美術 |
員数 | 一巻 |
サイズ | 26.2×446.0cm |
解 説
紫と藍の大ぶりの飛雲を漉き込んだ料紙9枚に30人の歌仙の歌を10首、または2~3首ずつ、計130首を上下に番えて書写している。このために歌仙歌合と呼ばれるが、題を欠き原本の書名は不明である。1首を三行書に揃え全体の配置は均整であるが、効果的な墨継ぎによる濃淡の変化が全体に動勢ある階調を生み出している。書写量が多いためか字間が狭くなりがちであるが、筆勢が効き、字形もよく整って流麗な趣さえある。かなの円熟期をさほど降らない頃の書風であろう。洲浜形を連想する様な飛雲は、紫と藍の繊維を漉き込む際の疎密や重なりによって、色調に微妙な変化と質感が滲み出している。歌仙の名は、書写順に人麿、貫之、躬恒、伊勢、良僧正、在中将、家持中納言、敦忠中納言、公忠辨、敏行、友則、忠岑、重之、興風、信明、清正、順、深養父、小町、是則、元輔、小太君、仲文、能宣、名多、兼盛、中務となる。