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琉球国全図

作品名 琉球国全図
(りゅうきゅうこくぜんず )
作者名 林子平(はやししへい)
時代 江戸時代・天明5年(1785)
地域 国 日本
分野 美術
員数 一枚
サイズ 54.4×77.2㎝

解 説

仙台の林子平(1738~93)は天明5年に、図説1冊と蝦夷・琉球・無人島(小笠原)・朝鮮半島・日本近域の地図5枚がセットとなった国防地理書『三国通覧図説』を出した。図説は蝦夷地の記載に多くの量がさかれ、シベリアやカムチャツカ半島までその論は及んでいる。18世紀末の日本を取り巻く国際環境の中で、最も重要な影響を持ったのはロシアの南下問題であった。そのインパクトに刺激されて出版されたのが本書で、人心に強い衝撃を与えた。林子平は翌年、同じく海防論書『海国兵談』を書き上げ、寛政3年(1791)に自費出版した。それが幕府の咎めを受け、両書とも発禁処分となったため、このように完全な姿で残る例はわずかである。

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