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海国図志・世界図

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作品名 海国図志・世界図
(かいこくずし・せかいず )
作者名 魏源(ぎげん)
時代 清時代・道光22年(1842)
地域 国 中国
分野 美術
員数 二十冊
サイズ 29.3×18.0㎝

解 説

中国の清朝はイギリスとのアへン戦争(1840~42年)に敗れ、憂国の念から生まれたのが『海国図志』である。欽差大臣林則徐の命を受けた魏源が、漢訳された欧米の地理書や歴代の史書・地理書に載る外国の記述を編集し、各地域の地図を付し、その国の情報をまとめたもの。従来の中華思想から脱して、西欧諸国の技術・思想を受容し前進をめざすという、魏源の考えに基づく啓蒙的地理書である。中国における初の本格的な世界地理書だが、すぐに日本にも伝わり翻刻され、対欧米諸国のテキストとなるなど、日本にとっでも極めて重要な意味を持つ。初版は道光22年に50巻本として、後にさらに増補しで60巻本、百巻本と増補刊行されていった。

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